家を建てようとしているものの、土地が狭いため部屋数を増やせる3階建てを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
3階建ての注文住宅を考えている場合には、リビングを2階に配置する間取りがおすすめです。
そこで本記事では、2階にリビングを配置するメリット・デメリットを詳しく紹介します。
注文住宅の建築を検討しており、間取りに悩まれている方はぜひ最後までご覧ください。
目次
2階リビングとは、文字通りリビングを2階に配置する間取りのことです。
一般的には家族でくつろぐリビングは1階に配置することが多いのですが、近年では2階に配置する人も増えています。
理由としては、注文住宅を建てる際の敷地が狭い場合に、3階建ての家を採用する家庭が増えているためです。
2階をリビングにすることは、土地の面積が狭い都内の住宅街に採用されやすい間取りだといえます。
2階にリビングを配置するメリットは主に4つあります。
それぞれの詳細を見ていきましょう。
日中は1階よりも2階にある部屋のほうが、日の光が入りやすいです。
そのため、2階にリビングを配置すると、日当たりのよい空間になることは間違いありません。
新しい家が目の前に建った場合でも、日を遮られる可能性が低いので日当たりを重視する方におすすめです。
また、2階は目線が高くなるので眺めがよいです。
窓を大きくすると、さらに開放感のある眺めになり、快適に過ごせます。
住宅が密集している住宅街に家を構える場合、隣の家からの視線が気にあることもあるでしょう。
そんなときには2階リビングの間取りにすることで、プライバシーが確保できるので、外からの視線を気にすることなく過ごせます。
1階では部屋のなかが見えることに抵抗がある方や、狭小地であってもプライバシーを確保したい方におすすめです。
リビングは家族が団らんする場所として、できるだけ広く設計されます。
このとき、部屋を広く設計するために、柱や壁といった支えの部分を省くことで、耐震性が下がってしまうこともあるようです。
しかし、2階リビングにすると1階部分に柱や壁を集められるため、耐震性の高い設計が可能となります。
地震の対策として耐震性にこだわりたいという方は、ぜひ2階にリビングを配置することを検討してみてください。
2階にリビングを配置することで、天井を比較的自由に設計できるというメリットもあります。
また、天井を高く設計すると、大きな照明が飾れることやシーリングファンを取りつけて換気をこまめにすることも可能です。
2階にリビングを配置すると景色や耐震性がよくなるなどのメリットがある一方で、デメリットもあります。
メリットだけではなく、デメリットも押さえておきましょう。
リビングを2階に設置することで、1階にある場合に比べて階段を使う回数が増えることになります。
特に日用品の買い物をしたあとに、重たい荷物を持って階段を上ることには抵抗を感じるかもしれません。
若いうちは問題ないと感じる人も多いですが、年齢を重ねていくと階段がつらく感じることやケガにつながることもあります。
また、将来的に介護が必要になった場合には、階段の上り下りは必ずサポートをしなければなりません。
2階にリビングを配置する場合には、将来のことも考えて間取りを考えることをおすすめします。
家が密集している住宅街では2階にリビングを作ることで、幅広いメリットがありますが、広い土地に家を構える場合には、かえってデメリットになる可能性があります。
たとえば、庭でガーデニングをしている場合には手入れをする手間がかかることや、玄関で荷物を受け取るまでの移動距離が長くなってしまうことなどが挙げられます。
デメリット①と同様に、若いうちには気にならないことも、年齢を重ねるとつらく感じる可能性が高いです。
そのため、来客の頻度や外で作業をする頻度などを考慮したうえで、間取りを考えることをおすすめします。
2階は、日当たりがよくなるというメリットがある一方で、夏場は部屋の温度が高くなりやすいというデメリットもあります。
そのため、エアコンをどの場所に設置しなければならないか、設計の段階で確認しておきましょう。
特に子どもがまだ小さい場合や室内でペットを飼おうと考えている場合には、熱中症になるおそれがあるので要注意です。
2階にリビングを配置する間取りにはさまざまなメリット・デメリットがありますが、検討する際にあらかじめ確認しておきたいポイントがあります。
ここでは、検討時の3つの注意点を紹介します。
2階にリビングを配置する場合には、周辺の環境を確認することが大切です。
家を建てようとしている土地が2階にリビングを設置する立地として適しているのかどうかは必ず確認しましょう。
前述してきたように、2階にリビングを配置する間取りは狭小地に適した間取りのため、土地が広い場合には向いていません。
新しく家を建てる場合には、できるだけ理想の間取りに近づけることも大切ですが、周辺の環境によっては間取りを変更した方がよいこともあります。
希望する間取りが土地に合っているかどうかを、業者へ相談することもおすすめです。
リビングが2階にあるため、キッチンや洗濯機などの水回りは2階にまとめることをおすすめします。
家事の動線としてすべて同じ階にまとまっているほうが階段の上り下りが減るため、効率的に家事をこなすことができます。
ただし、もし2階に水回りをまとめる場合、排水の音の対策は必ず行いましょう。
洗濯機やお風呂などの水回りの下に寝室を配置すると、排水の音が気になり睡眠の妨げになってしまう可能性があります。
水回りを2階にまとめる場合には、寝室の間取りも工夫することをおすすめします。
狭小地で2階をリビングにして、1階に駐車場を確保すると庭が設置できない可能性が高いです。
そのため、庭の代わりにバルコニーを作ってみることもポイントの1つです。
広いバルコニーにすると、洗濯物を干すことはもちろん、子どもの遊び場としても活用できます。
リビングにつなげる形でバルコニーを設置すれば、バーベキューをする場合の道具や食材の運び入れが楽になります。
子どもを自由に遊ばせるためにも、バルコニーの設置は検討してみてください。
最後に、2階にリビングを配置する間取りがおすすめの人の特徴を紹介します。
おすすめの人の特徴は以下の3つです。
2階リビングがおすすめの人
上記の特徴に当てはまっている方に、2階リビングの間取りがおすすめです。
日当たりのよい開放感のある部屋で家族と過ごすことで、より楽しい時間になることは間違いないでしょう。
いかがでしたでしょうか?
2階リビングとは、通常1階に配置するリビングを2階に配置する間取りのことです。
2階にリビングを配置することで、狭小地の住宅が密集する住宅街でも、プライバシーを確保しながら開放感のある空間で心地よく過ごせます。
一方で階段を使う機会が増えるため、水回りを2階にまとめることや将来のことを踏まえて間取りを考えましょう。
アエラホームの注文住宅では間取りにお困りの方の、ご相談を受けつけております。
所有している土地や購入を検討している土地に合った間取りをご紹介できますので、お気軽にご連絡ください。
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