【坪数・階層別】ビルトインガレージのある間取り事例集
ひと口にビルトインガレージといっても、居住スペースとのつながり方や、室内からの愛車の見え方など、間取りの工夫次第で快適性や使い勝手は大きく変わります。坪数や階層が異なる事例を参考に、それぞれの魅力や工夫のポイントを見ていきましょう。
「ガレージハウス」と「ビルトインガレージ」の違いってなに?
「ガレージハウス」と「ビルトインガレージ」は、よく似た場面で使われますが、指し示す範囲が異なります。
「ガレージハウス」は、駐車スペースを建物の一部に組み込んだ住宅全体の呼び名です。
一方で「ビルトインガレージ(インナーガレージ)」は、建物内に設けられた駐車スペース自体を指す言葉となります。
つまり、ビルトインガレージという駐車スペースを持つ家を、総称してガレージハウスと呼ぶのです。「システムキッチン」と「システムキッチンを備えた住宅」の関係を思い浮かべると、イメージしやすいのではないでしょうか。
30坪台で実現するコンパクトでおしゃれなガレージハウス

【アエラホームの事例紹介】ERABERU プランNo. C2-202
30坪台という限られた面積でも、工夫次第で快適なガレージハウスを実現できます。この間取りでは、ダイニングに愛車を眺める専用ベンチを設け、食事やくつろぎのひとときにもガレージビューを楽しめる空間を演出。



シャッター付きで、大切な愛車を風雨や盗難からしっかり守ります。さらに屋外にはもう1台分の駐車スペースを確保。来客時や将来の増車にも対応可能です。
車2台と中庭がつながる開放的なガレージハウス

【アエラホームの事例紹介】ERABERU プランNo. C2-205
車2台を格納できるガレージと中庭が連携する、プライバシーと開放感を両立した間取り。道路からの視線を遮りつつ、リビングからは中庭越しにガレージまで視線が抜ける設計です。住宅密集地においても、光と風を豊かに取り込む心地よい暮らしを実現します。


中庭に隣接したフリースペースは室内からのアクセスも良好で、アウトドア用品や工具類の収納に最適。趣味の道具をディスプレイする「見せる収納」として活用すれば、暮らしの楽しみがさらに広がります。
暮らしやすさを追求した平屋のガレージハウス間取り

【アエラホームの事例紹介】ERABERU プランNo. C2-101
ワンフロアで生活が完結する平屋にビルトインガレージを組み込んだ、機能的なプランです。ガレージから玄関ホールへ直接アクセスできる動線は、雨天時の乗り降りもストレスフリー。


買い物帰りの重い荷物を短い動線で室内に運び込める利便性は、日々の暮らしで大きな価値を感じるでしょう。室内と車を最短距離で結ぶ間取りは、将来のバリアフリーな生活も見据えています。
40坪台で叶える趣味に没頭できるホビールーム付きガレージ

【アエラホームの事例紹介】ERABERU プランNo. C2-204
ガレージ横にホビールームを配置した、車好きに人気の高い間取り。壁面に棚を造作してメンテナンス道具を整然と収納したり、DIYの作業台を置いたりと、愛車と向き合うための特別な空間を満喫できます。



玄関土間から直接出入りできる設計で、ガレージとの連携もスムーズです。生活空間と分離されているため、作業中の汚れや音が室内に伝わりにくく、家族に気兼ねなく趣味に集中できるでしょう。リビングでくつろぎながら、窓越しに愛車をインテリアの一部として眺められる設計も大きな魅力です。
【一級建築士が解説】後悔しないビルトインガレージ設計5つのポイント
快適なビルトインガレージを実現するには、押さえておきたい設計ポイントが5つあります。駐車できる広さだけに注目するのではなく、室内とのつながりや収納、プライバシーの確保など、多角的な視点で計画しましょう。
ポイント1 駐車だけじゃない!多目的な「広さ」と「収納」の確保
今の愛車のサイズや台数だけでなく、将来的に大きな車への買い替えや増車の可能性も見据えて間取りを計画しましょう。タイヤやアウトドア用品を収納したい、愛車のメンテナンスやDIYを楽しむ作業場として活用したいと考えるなら、追加のスペースが必要です。あらかじめ用途を想定したうえで必要な広さを確保しておけば、使い勝手のよいガレージを実現できます。
ポイント2 暮らしを快適にする「動線」計画
ガレージから雨に濡れずに玄関などの出入口やキッチンへ移動できる 「ガレージ室内直結」の動線計画は、暮らしの利便性を高めます。たとえば、ガレージから直接キッチンやパントリーへアクセスできる間取りにすれば、重い食材やまとめ買いした荷物を短い距離で運び込めるため、家事の負担を大きく減らせます。さらに、ガレージと収納を直結すれば、車から降ろしたベビーカーやアウトドア用品もサッとしまえて便利です。
ポイント3 愛車を眺めるデザインとプライバシーの両立
室内から愛車を眺めるための窓の配置や内装デザイン、夜間の照明計画は、おしゃれなガレージを演出するために欠かせません。一方で、外からの視線を遮り、プライバシーを守る工夫も重要です。たとえば、ガレージ・中庭・LDKをつなげて外部から生活空間を見えにくくしたり、ルーバーを目隠しとして用いたりしましょう。プライバシーを確保しながら愛車が日常の風景に自然に溶け込む、上質なガレージ空間をつくれます。
ポイント4 騒音・排気・断熱への対策
ガレージと居住空間が隣接するガレージハウスでは、エンジン音や作業音への対策が不可欠です。寝室の隣にガレージを配置しない、間に収納を挟むなどの工夫が騒音対策に繋がります。
換気と断熱の重要性
排気ガスや化学物質の臭いが室内に流入しないよう、計画的な換気設備の導入も必須です。また、2025年から施行される省エネ基準適合義務化により、住宅全体の断熱性能向上が厳しく求められます。開口部となるガレージシャッターを高気密・高断熱タイプにしたり、壁や天井に十分な断熱を施したりすれば、建物の快適性と資産価値の維持に大きく貢献します。
ポイント5 将来を見据えた設備計画(EV充電器など)
これからの家づくりでは、電気自動車(EV)時代を見据えた対応が新常識です。EVはガソリン車と違い排気ガスが出ないため、インナーガレージとの相性は抜群。200Vのコンセントを設置しておけば自宅で充電ができ、日常の利便性が高まります。ケーブルが無理なく届く位置に充電器の設置スペースを確保しましょう。また、V2H(Vehicle to Home)を導入すれば、非常時に車のバッテリーを家庭の予備電源として活用できます。

計画前に知るべきガレージハウスの費用と注意点
ビルトインガレージには多くの魅力がある一方、建築コストや居住性、耐震性など設計段階で検討すべき注意点も存在します。事前に課題を正しく理解し、適切な対策を講じる姿勢が、後悔のない住まいづくりには不可欠です。
ビルトインガレージの建築費用はどれくらい?
家の中に駐車スペースを組み込むビルトインガレージは、屋根やゲートだけを設ける一般的な駐車スペースよりも建築費用が高くなります。相場は坪単価50〜80万円程度で、車1台分(4〜6坪)なら約200〜480万円が目安です。ただし、シャッターの種類や断熱性能、内装の仕上げにこだわるほど費用は増加します。どの部分に重点を置くのかを考えて計画しましょう。
知っておきたい固定資産税の考え方
ビルトインガレージは、「住宅の延床面積の5分の1を限度として、容積率の計算から除外できる」という緩和措置があります。条件を満たせば、居住空間を削らずにガレージのある住まいを実現できます。ただし、容積率の緩和措置を受けても固定資産税がかかる点には注意が必要です。税負担を抑えるには、木造で建てる、必要以上に高額な設備や建材を使わないなど、評価額を上げすぎない工夫をしましょう。
メリットだけじゃない!設計で克服すべき課題と具体的な対策
ビルトインガレージ特有の課題は、設計の工夫によって克服できるのです。課題と対策について、確認しておきましょう。
課題(デメリット) |
具体的な対策 |
騒音・振動 |
・ガレージの真上や真横は寝室やLDKを避ける
・間に収納や廊下を挟む間取りにする
・静音タイプの電動シャッターを採用する |
断熱性の低下 |
・ガレージの天井や壁に高性能な断熱材を施工する
・高断熱タイプのシャッターを選ぶ
・窓を設ける場合は断熱性の高いサッシを選ぶ |
間取りの制約 |
・土地探しの段階からガレージの配置を考慮する
・2階リビングやスキップフロアなど立体的な設計を検討する
・デッドスペースを収納として活用する |
耐震性への配慮 |
・精密な構造計算を必須とする
・耐震性の高い構造(RC造、重量鉄骨造、木造の門型フレームなど)を採用する
・ガレージハウスの実績が豊富な会社に依頼する |
コストの増加 |
・カーポートなど他の選択肢と比較検討する
・内装や設備のグレードに優先順位をつける
・シンプルな形状の建物(総二階など)で全体のコストを調整する |
課題1:騒音と断熱
ガレージの真上や真横に寝室やリビングを設けると、エンジン音やシャッターの開閉音が響きやすくなります。ガレージの真上や真横は収納や書斎、バルコニーにするなど、居室の配置を工夫するのが有効な対策です。また、床下へ高性能な断熱材を充填し、底冷えを防ぐ対策も快適な暮らしには欠かせません。
課題2:間取りの制約
建物の1階部分に大きなガレージを配置する特性上、他の居住スペースが圧迫されたり、間取りの自由度が制限されたりする場合があります。特に敷地面積に限りがある場合は、土地探しの段階からガレージハウスを建てる前提で広さや形状を検討する必要があります。
課題3:耐震性の確保
ガレージ部分は柱や壁が少ない大開口・大空間となるため、建物の構造的なバランスに配慮が必要です。木造住宅でも、精密な構造計算に基づいた門型フレームなどの特殊な工法を採用すれば、耐震性を確保しながら開放的なガレージ空間を実現できます。安全な住まいを築くには、高い技術力を持つ住宅会社を選ぶ姿勢が重要です。
ガレージハウスの不安、
アエラホームが解決します
趣味に没頭する空間、雨に濡れないスムーズな動線、そして愛車を身近に感じる毎日。
ガレージハウスへの憧れが大きいほど、コラムで解説したような設計や性能、費用への不安もまた大きくなるのではないでしょうか。
デザインも、暮らしの快適性も、絶対に妥協しない。
アエラホームは、そんなお客様の理想に「課題解決」という視点から寄り添います。
デザインの夢と性能への不安、両立できていますか?
理想の間取りやデザインの夢が膨らむガレージハウス。一方で、コラムで解説したような「騒音や断熱性」「大開口による耐震性への不安」「コストの問題」といった、特有の課題に悩んでいませんか?
アエラホームだからできる「課題解決」という提案
私たちは、お客様の夢を叶えるだけでなく、ガレージハウスが抱える課題を解決する技術力に自信があります。
アエラホームの高性能住宅が叶える快適さと静粛性
アエラホームの住まいは、家全体を高性能な断熱材で包み込む外張断熱工法が標準仕様です。ガレージハウス特有の断熱性の低下や騒音問題を解決し、一年中快適な室温で光熱費を抑えます。また、高い気密性は気になるエンジン音やシャッター音も軽減し、静かな暮らしを実現するのです。
完全自由設計の注文住宅「クラージュ」はもちろん、コストを抑えながら理想を形にできるセミオーダー住宅「ERABERU(エラベル)」でも、アエラホームが誇る高い断熱性能・耐震性能はそのままに、夢のガレージハウスが実現できるのです。
自由設計と高耐震で実現する理想のデザイン
柱や壁が少なくなるガレージ部分も、緻密な構造計算で高い耐震性を確保 。30坪台のコンパクトな住まいからホビールーム付きの邸宅まで、豊富な実績に基づく自由設計で、ご家族のライフスタイルに合わせた唯一無二の間取りをご提案します。
まずは展示場で「本物の快適さ」をご体感ください
専門スタッフが、お客様一人ひとりの夢や不安に寄り添い、資金計画から固定資産税の注意点までトータルでサポートいたします 。
ぜひお近くの展示場や相談会で、アエラホームの技術力と「本物の快適さ」をお確かめください。ご来場を心よりお待ちしております。
【一級建築士からアドバイス】家族の暮らしを豊かにするガレージハウス実現に向けて
住宅は、人生における大きな買い物です。なかでもガレージハウスは、ご家族の夢や「好き」という想いが詰まった特別な空間ではないでしょうか。
夢を最高の形で実現するために、ガレージハウスが持つ役割を最大限に活かす計画が重要です。愛車を守る機能はもちろん、趣味の時間を充実させたり、日々の暮らしに大きな利便性をもたらしたりします。坪数やライフスタイルに合わせた間取り、動線・収納・デザイン、そして将来までを見据えた計画が、理想の住まいを実現する鍵となるのです。
「好き」を詰め込んだ、世界に一つだけのガレージハウスは、ご家族の暮らしをより一層豊かに彩ってくれるでしょう。
ぜひ建築の専門家へ相談し、素晴らしい住まいづくりを実現してください。皆様の理想の家づくりを心より応援しております。