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外張り断熱のメリット・デメリットとは

最終更新日 2021年11月05日
外張り断熱のメリット・デメリットとは

新しく家の購入を検討している方のなかには「断熱性の高い家に住みたい」「断熱材の施工方法に関心がある」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、外張り断熱の家がおすすめです。
海外でも外張り断熱を施す家は増えており、日本でも注目を集めている施工方法の1つです。

本記事では、外張り断熱のメリット・デメリットを紹介します。
家の断熱性にまでこだわりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

外張り断熱とは

外張り断熱とは、家の柱の外側から住まいをすっぽり包み込むようにする断熱方法のことです。
高い断熱性能があるため、暖められたり冷やされたりした空気の流出量を抑えることが可能です。

断熱性が高いと、過ごしやすいだけでなく、湿気や結露から発生するダニやカビの繁殖を抑えたり、病気のリスクを軽減したりすることが可能だといわれています。
さらに、冷暖房費も抑えることができて、節約につながるという特徴もあります。

断熱性の高い家に住んでみたいと考えている方は、外張り断熱の家も検討してみてください。

外張り断熱と充填断熱の違いとは?

外張り断熱の対になる断熱方法として、充填断熱があります。
柱の外から家全体をすっぽりと包むようにして断熱する外張り断熱と違い、充填断熱は壁の内側の柱と柱のあいだや天井のすき間に断熱材を埋め込むという方法です。
寒さ対策でたとえるならば、外張り断熱は服を着こんで外側から温めるという方法、対して充填断熱は脂肪を増やして体の内側から温めるという方法だといえます。

また、充填断熱ではすき間に断熱材を埋め込むため、施工にかかるコストが低いことが外張り断熱との大きな違いです。

さらに、外張り断熱では外から家全体を断熱材で包むため、断熱材に切れ目がなく厚さがあります。一方で充填断熱では柱と柱の間に断熱材を埋め込むため、柱と断熱材のあいだにすき間ができやすいです。
断熱性に切れ目のない外張り断熱ではできない、すき間が出る可能性があることも外張り断熱との違いの1つです。

ただし、充填断熱では壁のすき間に断熱材を入れられるので、外張り断熱とは異なり壁の外のスペースに影響を与えないというメリットもあります。
そのため、断熱材を入れる敷地面積を作る必要がないことも、家をすっぽり包むために敷地面積の確保が必要な外張り断熱との違いだといえます。

外張り断熱の4つのメリット

外張り断熱には、さまざまなメリットがあります。
ここからは、外張り断熱の主な4つのメリットを詳しく見ていきましょう。

メリット①断熱効果が高い

外張り断熱を施す大きなメリットの一つが、高い断熱効果。
高断熱・高気密の家は、外気の影響を受けづらく、冷暖房を使用する回数が減ると思われます。
数十年後には、高断熱の家に住んでいたほうが、光熱費が百万円単位でお得だったということもあり得るのです。
光熱費を抑えたい、環境に優しい家に住みたいといった方々は、高断熱の家を選ぶことをおすすめします。

メリット②気密性が高い

外張り断熱は、家全体を断熱材で覆ってしまうため、気密性に優れています。
また気密性を高めるための工事も行いやすいため、すき間から湿気が入り込み、壁の中が腐食する可能性も軽減できます。

メリット③家が長持ちしやすい

外張り断熱の家は、長持ちしやすいという特長も備えています。
外張り断熱を施工した家では、柱が断熱材の内側になるため温度変化の影響を受けづらく、構造材の耐久性が高くなります。

また住宅の劣化を早める害虫である、シロアリの被害を抑えられることもメリットの1つです。
湿気が多い家には白アリが発生しやすく、その分家の寿命を短くしてしまいます。
しかし、外張り断熱を施すことで湿気を軽減でき、シロアリの被害も抑えられるためおすすめです。

家の耐久性を高めるためにも、湿気を少なくできる外張り断熱の導入を検討してみてください。

メリット④柱や梁などの構造体を保護できる

外張り断熱は家全体を断熱材で覆っているため、柱を保護できるともいえます。
また柱そのものを断熱材で覆う必要がないため、通気性が高くなった分、結露が発生しにくくなり、腐食を抑えられます。

メリット⑤病気のリスクを低減できる

気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。
ヒートショックは、冬場に暖房の効いた部屋から浴槽に入るときや、温度が下がっている部屋に移動するときに起こりえる症状です。

暖かいリビングから脱衣所に移動した際には、寒さに対応しようと血圧が上がり、そこで衣服を脱ぎ、浴室へ入るとさらに血圧は上昇します。
そのあと、浴槽に入ると急に体が温まるため、血圧が急下降して心臓や血管の疾患が起きてしまうことがあるのです。

外張り断熱を施した家では、外の空気が入り込みづらくそれぞれの部屋の温度差が小さくなるので、ヒートショックのリスク低減につながります。

外張り断熱のデメリット

外張り断熱の2つのデメリットを紹介します。
外張り断熱を導入する前に、必ず押さえておきましょう。

デメリット①外壁が厚くなる

外張り断熱を施した家は、断熱材を家の外から全部を包んでいるため、壁が厚くなってしまうというデメリットがあります。

外張り断熱をするための敷地面積を確保する必要があり、敷地や間取りも考えなければなりません。

デメリット②建築費が高額になりやすい

外張り断熱を施した家を検討する場合は、充填断熱と比べると施工費が高くなりやすい傾向があります。

建物の外側に断熱材を施工するので、充填断熱と比べると施工に手間がかかります。
また、施工できる技術者も限られるため、建築費用が高くなることもデメリットの1つです。

W断熱とは

外張り断熱の効果をさらに高めたい場合には、W断熱という施工法もおすすめです。
W断熱とは、壁の内側と外側の両方から断熱することです。
外張り断熱と充填断熱の2つを組み合わせることで、過ごしやすい家にできます。

別記事の「W断熱(ダブル断熱)って何?注文住宅を建てる際に知っておきたいこと」で詳しくご紹介しております。 ぜひご覧ください。

外張り断熱の家に住むと空気の流出量を抑えられるため冷暖房の節約になる

いかがでしたでしょうか?

外張り断熱とは、家の柱の外側から住まいをすっぽり包み込むようにする断熱方法のことです。外張り断熱を施した家は断熱効果や気密性が高いため、外張り断熱の家にすることで、気密性や断熱性に優れた住宅になることは間違いありません。
外壁が厚くなることや建築費用が高くなることなどのデメリットはあるものの、年中心地よい室内で過ごしたい方には、外張り断熱の家をおすすめします。

アエラホームの注文住宅は外張り断熱と充填断熱のW断熱を軸に、環境設計を通してトータルな住宅設計ご提案しております。ご興味がある方はぜひご連絡ください。
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この記事の著者

アエラホーム編集部

住まいのプロとして、住宅に関するお役立ち情報を提供します。デザインから機能性まで、お客様にぴったりの住まいをご提案。住まいの専門家として、建築や住宅に関する知識を分かりやすくお届けし、理想のライフスタイルを実現するお手伝いを致します。豊富な経験から得たアドバイスやトレンド情報をお楽しみください。


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