注文住宅を建てる際、間取りをどう決めればよいのか気になるところですよね。
どのような間取りにすれば、新居での生活が快適になるのか「考えるほどにだんだんわからなくなってくる」といった方も少なくないでしょう。
ここでは、注文住宅の間取りの決め方や注意点、そして成功・失敗事例などもあわせて紹介します。
注文住宅の間取りの決め方や、決める際に注意したいポイントなどを知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
注文住宅を建築する際、ぜひ重視してほしいことが「間取り」です。
間取りによって、収納力や家事の動線、掃除のしやすさ、そして家族間でのコミュニケーションの取りやすさなどが大きく変わってきます。
しかし、どの間取りがよいのかは人によって異なります。
同じ間取りでも「余裕があっていい」と感じる方もいますが、人によっては「ムダなスペースが生じてしまった」と後悔するというケースもあるでしょう。
間取りの決め方で失敗しないためにも、自分はどのような暮らしをしたいと考えているのかを明確にしてから間取りを決めることが重要です。
注文住宅の間取りを決める際は、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
ここでは、注文住宅を建築する際に気をつけておきたい、間取りの決め方の5つのポイントを紹介します。
まずは、家事の動線を意識して決めましょう。
なぜなら動線を意識しないで注文住宅を建築すると、家事や生活がしづらい住宅になるためです。
たとえば、回遊性が高く収納力に優れたキッチンや、洗濯から干すまでがスムーズな部屋割りなどは、家事の動線に優れているためいつもの家事を楽にしてくれます。
ムダのない家事の動線を考えて、日々の生活にゆとりを与えていきましょう。
間取りを決める際、どこにどんな家具や家電を置くのかも一緒に決めておきましょう。
このときに、コンセントの位置も決めておけるとベストです。
コンセントの数が不足していたり場所が悪かったりすると、生活するうえでさまざまな不便が生じます。
実際の生活をイメージしながら、間取りを決めていきましょう。
風通しのよい住宅を作りたいのであれば、風の入り口から出口までの通り道を作ることをおすすめします。
それぞれの窓の位置関係を考えたうえで、間取りを決定していきましょう。
風通しのことを考えて、小さな窓を設置することもよい方法です。
また、小窓であれば不審者が侵入する確率も低いので、開けっ放しにできるといったメリットもあります。
間取りを決める際に、冬場も日の光が当たるような気持ちのよい空間を作っていきましょう。
しかし、日の光が入りすぎることも困りものです。
「西日が暑い」「朝日がまぶしすぎる」などの悩みを抱えている人も少なくありません。
そのため、あえて窓を作らなかったり窓を小さくしたりすることも重要です。
自然光をどのくらい取り入れたいのかを考えたうえで、間取りを決めましょう。
収納のプランを立てておくことは重要です。
「収納スペースをもっと作っておけばよかった……」という悩みは、今も昔も変わらず存在します。
注文住宅を建築する際、予算が足りなくなると収納スペースを減らして対応しようとする方は多いです。
しかしその結果、住みづらくなってしまったらもったいないですよね。
できれば収納スペースは確保したまま、ほかの部分で予算内におさめられないかを検討してみましょう。
特に小さな子どもがいる家庭にとって、収納は非常に重要な問題です。
今よりものが増える前提で、収納スペースを作るとよいでしょう。
また、将来のライフスタイルが変わることに対して考慮も必要です。
たとえば、自分の老後の生活や子どもが独立して出ていく際は、住んでいる人間のライフスタイルが大きく変わる節目となるため、今後のライフスタイルのことも考えましょう。
適切な収納量は生活スタイルによって異なります。
施工会社の担当者や設計士に、家族の生活スタイルを相談したうえで、収納量を決めることをおすすめします。
注文住宅の間取りで成功した事例を知ることで、自分の理想の間取りイメージも付きやすくなるかと思います。 では実際、どのような成功事例があるのでしょうか?
以下に、注文住宅の間取りの成功事例を4つまとめました。
対面式キッチンを設けたことで、家族とのコミュニケーションが増えたという成功事例があります。
対面式キッチンの場合、リビングやダイニングを見わたせるため、料理をしながら会話を楽しむことができます。
また、料理中であっても小さい子どもの様子を見守れるという点はメリットだといえるでしょう。
家族とのコミュニケーションを大事にしたいという方は、対面式キッチンを間取りに組み込んでみてはいかがでしょうか?
リビングの隣に引き戸のある和室や畳スペースを設けることで、リビングでの過ごし方の選択肢が増えたという成功事例もあります。
お子様がいるご家庭では、リビングでテレビを見るのに飽きた子どもの遊び場のスペースとしても使えますし、勉強部屋としても臨機応変に使えるでしょう。
また、急な来客があった際も戸を閉めることで独立した和室としての空間にすることも可能であり、客間としても利用ができます。
玄関に配置されることが多い階段を、家族が集まるリビングに設置したことで子どもの日常を見守ることができたという成功事例もあります。
特に2階に子ども部屋がある場合は、部屋を行き来する子どもの姿が確認できて安心する方も多いです。
子どもの日常を見守りたい場合や、納戸として収納の活用をしたい場合は取り入れてみるとよいかもしれません。
大型の荷物を収納する場所に困っている方も、多いのではないでしょうか。
玄関にウォークインクローゼットのような収納をつけた結果、大型の荷物を収納できたという事例があります。
玄関の近くに収納用の土間を作るイメージで設けることで、たとえばアウトドア用品、ゴルフバッグ、ベビーカーなど大型の荷物を収納できます。
大型の荷物の置き場所に困っている方は、ぜひ取り入れてみましょう。
続いて、注文住宅を建築する際、間取りによくある5つの失敗例を紹介します。
開放感のある家にした結果、家全体に食べものなどのにおいが広がった、といった失敗事例があります。
2階にまでにおいが広がっていかないよう、換気設計をしっかりする工夫を凝らしましょう。
コンセントが使いたい場所になかったり、数が足りなかったりして「失敗した」と感じる方も多いです。
とくに玄関まわりや外側などは、見落としてしまいがちなところです。
どこでコンセントを使用するかも、間取りを考える時点で考慮しておきましょう。
生活音が気になって、集中できないという方もいます。
その場合、寝室とキッチンといった、リラックスしたい場所と音が出やすい場所を分けるといった工夫をしたほうがよいでしょう。
特に注意したいケースが、二世帯住宅です。
2階のリビングの真下に両親の寝室があり、夜は音を立てないように気をつけなければならないといったトラブルもあります。
家族の生活パターンを考えたうえで、間取りを設計しましょう。
動線で失敗する事例も数多くあります。
効率のよい動線を作るためにも、ライフスタイルのシミュレーションは欠かさず行いましょう。
たとえば、洗濯の動線も、洗濯機から洗濯物を取り出して庭に干すところまでは考えていたけれど、取り込んだあと置くスペースがないという動線ミスも多いです。
家事の動線は、家事をするときだけではなく、終了時やスペースを使ったあとのことまで考えると、さらに失敗を減らせるでしょう。
注文住宅は一度立ててしまうと、動線や収納スペースを大きく変更することはできません。
さらに、子どもの成長につれて収納するものや、祖父母などの同居で住む人が増えることもあるでしょう。
そうすると、収納が足りなくてリビングや寝室など、大切な生活スペースを圧迫する可能性も高いです。
長い目で、家族のライフスタイルを取り入れた収納スペースを確保するとよいでしょう。
今回は、注文住宅の間取りの決め方のポイントや失敗事例などを紹介しました。
間取りは、過ごしやすい空間にするためには重要です。
間取りがよくないと「家事の動線がスムーズではない」「生活音が気になる」など、問題が発生する可能性も出てきます。
ベストな間取りは人それぞれです。
自分のライフスタイルに合った間取りはどういうものか、考えてから建築しましょう。
アエラホームの注文住宅は外張り断熱と充填断熱のW断熱を軸に、環境設計を通してトータルな住宅設計をご提案しております。
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