注文住宅の購入には住宅ローンだけでなく、頭金がかかる場合があります。
注文住宅の購入を検討している方で、頭金がいくら必要なのか、そもそも頭金とは何なのかが分からずお悩みの方はいらっしゃいませんか。
本記事では、頭金とはどのようなものか、注文住宅の購入にかかる頭金の相場やその他の諸費用はいくら準備するとよいのかなどを解説します。
注文住宅にかかる頭金や諸費用について、詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
注文住宅を購入する際に支払うことのある頭金は、いったいどのようなものなのでしょうか?
ここからは、頭金とは何か、必要性や支払う金額の相場などを紹介します。
頭金とは、注文住宅の購入価格の内、住宅ローンを使わずに自己資金で支払う現金のことです。
たとえば、3,000万円の注文住宅を購入する場合に、住宅ローンの借入額が2,000万円ならば、自己資金1,000万円を頭金として支払うこととなります。
この時、頭金がいくら必要という事は決まっておらず、住宅ローンの借入額を増やして頭金を減らすことも可能です。
反対に、余裕があるならばローンの借入額を減らして、頭金をより多く支払っても良いでしょう。
つまり頭金とは、住宅ローンと合わせて注文住宅の購入費用を支払うために用意するお金になります。
手元に現金を残しておきたい方や、頭金の用意が難しい方などで、「頭金なしでも注文住宅は購入できるの?」と疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。
結論、頭金なしでも注文住宅の購入は可能です。
ただし、事前に理解しておいた方が良い3つの注意点があるため紹介します。
住宅ローンは借入額が大きくなるほど、月々の返済額と支払う利息が増えます。
家計を圧迫するような月々の返済額になると、生活が困窮してしまう可能性があるため、自分たちの生活に合った返済額になるように借入額を決めるとよいでしょう。
住宅ローンの借入額の上限は、年収の7~8倍が目安となります。
もし、借入額の上限を上回る注文住宅の購入を検討している場合は、頭金が必要です。
注文住宅の購入には、大きく分けて物件価格と諸費用がかかります。
諸費用は、住宅ローンに組み込める場合と組み込めない場合があります。
利用する金融機関の住宅ローンに諸費用を組み込めない場合は、頭金で諸費用を支払うことになるため、事前に不動産会社や金融機関に確認するようにしましょう。
頭金に必要な金額は決まっていませんが、一般的な頭金の相場を目安にしてみると良いでしょう。
住宅金融支援機構が出しているデータによると、物件価格の10%~20%を自己資金として用意している方が多いです。
注文住宅購入時の頭金の平均
| 2020年度 | 2019年度 |
注文住宅 | 619万円(17.5%) | 621.9万円(18.0%) |
土地付き注文住宅 | 440.5万円(10.0%) | 443.2万円(10.4%) |
※()内は購入価格からみた頭金の割合
(参考:住宅金融支援機構 https://www.jhf.go.jp/files/400357456.pdf)
将来、注文住宅の購入を検討している方は、上記の表を1つの目安として頭金を用意するのも1つの選択肢と言えます。
注文住宅の購入にかかる諸費用は大きく4つに分類ができ、そこからさらに細分化されます。
ここでは例として、土地の購入価格を2,000万円、住宅の購入価格を2,000万円、住宅ローンの借入額が4,000万円の条件で、注文住宅を購入する場合の諸費用の内訳を紹介します。
まずは、土地の購入にかかる諸費用の目安を紹介します。
2,000万円の土地を購入した際にかかる諸費用の目安
項目 | 内容 | 金額 |
売買契約手付金 | 土地価格の約10%を契約時に先払い | 200万円 |
仲介手数料 | (土地価格の3%+6万円)×税金 | 72万6,000円 |
売買契約書印紙代 | 土地価格が1,000万円~5,000万円の場合、1万円 | 1万円 |
登記費用 | 土地の課税標準額の1.5% | 20万円 |
司法書士の報酬 | 登記にかかる代行手数料 | 5万円 |
売買契約手付金は土地の売買契約時に必要なお金ではありますが、厳密には諸費用ではなく、土地の購入価格の一部であるため住宅ローンに含められます。
ただし、売買契約時にはまだ住宅ローンの融資を受けられないため、一時的に自己資金で用意する必要があります。
場合によっては登記費用によっては、税率が軽減されることもあります。
住宅の建築にも建築費以外の諸費用がかかります。
2,000万円の住宅の建築にかかる諸費用の目安
項目 | 内容 | 金額 |
設計料 | 建築費の10%前後が目安 | 200万円 |
収入印紙代 | 建築費が1,000万円~5,000万円の場合、1万円 | 1万円 |
建築確認申請費 | 10万円前後が目安 | 10万円 |
土地家屋調査士の報酬 | 建物の表示登記にかかる代行手数料 | 10万円 |
司法書士の報酬 | 建物の所有権の登記にかかる代行手数料 | 5万円 |
水道加入料 | 水道を使えるようにするためのお金で自治体によって異なる | 20万円 |
地鎮祭の費用 | 地鎮祭の開催費用や神主さんへの謝礼金 | 5万円 |
上棟式の費用 | 棟上げ式を行うための費用 | 10万円 |
地鎮祭や上棟式の開催は必須ではありません。
不動産会社の方と相談して開催するかしないかを決めましょう。
続いて、土地の購入価格と住宅の購入価格を合わせて4,000万円の住宅ローンを組むときにかかる諸費用の目安を紹介します。
4,000万円の住宅ローンを組む場合の諸費用の目安
項目 | 内容 | 金額 |
金銭消費貸借契約書の収入印紙代 | 住宅ローンの借入額が1,000万以上、5,000万円以下ならば2万円 | 2万円 |
住宅ローン保証料 | 住宅ローンの借入額100万円あたり、約21,000円の場合 | 84万円 |
火災保険料 | 最長の10年プランの場合、40万円前後 | 40万円 |
司法書士の報酬 | 抵当権を設定する登記手続きの代行手数料 | 5万円 |
火災保険料は、加入するプランと年数を1~10年の間から選びます。
1年間のプランを選ぶと5万円以内に抑えることもできるため、諸費用を少しでも安くしたい方は、短い年数のプランに加入しても良いでしょう。
こちらは、注文住宅の建築が終了してからかかる費用です。
その他の諸費用の目安
項目 | 内容 | 金額 |
引っ越し費用 | 引っ越し業者へ支払う費用 | \60,000 |
家具家電の購入費用 | 家具家電を買い替える場合にかかる費用 | 別途必要な場合もある |
退去費用 | 退去にかかるクリーニング費用など | 別途必要な場合もある |
その他の諸費用は人によって大きな差があります。
必要な費用を知りたければ、あらかじめ引っ越し業者や家電量販店に問い合わせて、見積もりを出してもらうこともおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
今回は、注文住宅にかかる頭金や諸費用について詳しく解説しました。
住宅ローンでいくらお金を借りられるのか、月々の支払額はいくらまでに抑えたいかなどをしっかりと話し合うとよいでしょう。
家計を圧迫せず、自分たちらしい生活ができるような注文住宅をぜひご検討ください。
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