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理想のキッチンを実現する完全ガイド。あなたのライフスタイルにぴったりの間取りを見つけよう

最終更新日 2025年05月21日

キッチンが変わると、暮らしが変わります。キッチンは、ただ調理をするためではなく、家族の毎日を支える住まいの中心ともいえる場所です。30代の共働き夫婦、料理好きな40代、定年後を見据えた50代夫婦、自分らしさを楽しむ20代、家族構成やライフスタイルが違えば、理想のキッチンも異なります。キッチンづくりの大事なポイントを押さえて、自分の暮らしに本当にフィットする空間をつくりましょう。

理想のキッチンは、理想の暮らしから

キッチンの間取りを考える上で大切なのは、「どんな暮らしをしたいか」をイメージすること。家族構成や年齢、ライフスタイルによって、求める理想のかたちは異なります。
たとえば、30〜40代の共働き・子育て世帯なら、リビングにいる子どもの様子を見守りやすく、コミュニケーションがとりやすい対面キッチンが便利。料理好きな方やホームパーティーを楽しみたい方は、家族や友人たちと大勢で使いやすい、作業スペースの広いアイランドキッチンがよいでしょう。50代夫婦は、コンパクトなタイプを選ぶと、短い動線で作業できるため体の負担を減らせます。また、20代や30代のシングル女性なら、省スペースながらも機能的でデザイン性を重視したキッチンを検討してみましょう。料理をするのも、SNSで写真をシェアするのも楽しくなるはずです。

理想のキッチンとは?「効率」「暮らし」「好み」の3つの視点

理想のキッチンをつくるには、「効率」「暮らし」「好み」の3つのバランスが大切です。いずれかに偏ってしまうと、「おしゃれなのに使いにくい」「便利だけど味気ない」といった不満の原因に。日々の家事がスムーズに進み、使っていて楽しくなる、そんな満足度の高いキッチンをつくるために、3つの視点を意識しましょう。

効率の視点

キッチンでまず大事なのは、調理・配膳・片付けのしやすさと、収納スペースの充実度です。とくに重要なのが、冷蔵庫・シンク・コンロの位置関係に着目した「ワークトライアングル」の考え方です。3辺の合計が360〜660cmの範囲に収まると使いやすく、動きに無駄がありません。逆に動線が短すぎると、作業スペースや収納が不足してしまいます。

<効率的に作業ができるワークトライアングル>
シンクと冷蔵庫の距離 120〜210cm
冷蔵庫とコンロの距離 120〜270cm
シンクとコンロの距離 120〜180cm

暮らしの視点

暮らしの視点

1日の中でも長い時間を過ごすキッチンは、自分の暮らし方に合わせて設備や間取りを工夫すると、より使いやすく快適な空間になります。たとえば、料理をしながらリビングにいる家族と会話を楽しみたいなら、対面キッチンがぴったり。食材をまとめて買い出しするなら、収納力が高いパントリーがあると便利です。明るく開放的なキッチンにしたいなら、窓の設置も検討しましょう。勝手口を設ければ、採光を確保できるうえに、ゴミの一時置き場としても活躍します。

好みの視点

実用性だけでなく、見た目や雰囲気もキッチンの大切な要素です。カフェ風やプロ仕様のキッチン、ミニマルなキッチンなど、多様なスタイルから自分の好みにあったデザインを選びましょう。単に作業をする場から、「料理をしたくなる」空間に変わります。

後悔しない!理想のキッチンをつくる上で重要な7つの考え方

キッチンは、家を建ててから「もっとこうすればよかった」と後悔の声が多い場所です。「収納が思ったよりも少なかった」「コンセントの数が足りない」「動線が悪くて動きにくい」など、設計段階では気づきにくいポイントが少なくありません。理想のキッチンをつくるために、7つのポイントを押さえておきましょう。

動線を意識する

キッチンの使いやすさを大きく左右するのが、動線です。まず、冷蔵庫・シンク・コンロを結んだワークトライアングルを目安に、距離感や配置を考えましょう。
キッチンとダイニングの位置関係も重要です。とくに人気なのは、2つを横並びに配置したスタイルです。配膳・片付けの動線が短くなるので、家事の時短につながります。さらに、玄関からパントリー、そしてキッチンへとスムーズにつながる動線を確保すると、買い物帰りの荷物の収納や調理中の食材の出し入れを効率的に行えます。

何をどこに収納するかを決める

「想像と違って収納スペースが全然足りなかった…」というのは、キッチンの失敗でよくある話。キッチン収納は、家づくりの段階で何をどこに収納するかを明確にしておくのが大切です。無計画に収納を設けると、物が入りきらない、必要な場所に物を収納できないといったトラブルに。また、頻繁に使用するアイテムは棚の手前や手の届きやすい場所にしまうと、使いやすくなります。

暮らしに合ったレイアウトを選ぶ

キッチンのレイアウトにも、使い勝手を左右するヒントが詰まっています。基本的なレイアウトを確認しておきましょう。

<キッチンのレイアウト>
I型 コンロ・シンク・調理台を一直線に並べたコンパクトなキッチン。最小限のスペースで設置できます。対面式・壁付け式のどちらにも対応可能。
L型 L字型に配置されたキッチン。コンロとシンクが90度で向かい合うように配置され、間に作業台があります。ワークトライアングルを短く設定しやすく、作業スペース・収納スペースを広く確保しやすいのがメリットです。対面式・壁付け式のどちらにも対応可能。
ペニンシュラ型 キッチンの左右どちらかが壁に接している対面キッチン。I型キッチンよりも規格サイズが大きい。調理中にリビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションがとりやすい、人気のスタイルです。
アイランド型 壁に接していない、独立したスタイルの対面キッチン。キッチンまわりをぐるりと1周できるため、複数人で作業しやすく、ホームパーティーにも最適。ただし、通路幅を確保するため、設置には広いスペースが必要です。

キッチンの通路幅を考える

キッチンでの作業をスムーズに進めるためには、適切な通路幅の確保が欠かせません。料理をトレーにのせてキッチンとダイニングを行き来したり、家族がすれ違ったりする場面を想像してみてください。幅が狭すぎるとストレスになり、逆に広すぎると無駄な動きが増えて効率が悪くなります。
目安の通路幅は、1人で作業するなら80〜90cm程度。2人で同時にキッチンに立つなら100〜120cm程度あると使いやすくなります。また、トレーに料理をのせて運ぶ際は、キッチン横の通路幅を80cm前後確保。キッチンで作業中の人の背後を通る際は、120cm前後あると干渉せずに快適に動けます。

換気と採光に配慮する

換気と採光に配慮する

キッチンは、ニオイや煙、熱がこもりやすい場所。そのため、換気扇(レンジフード)の性能や窓の有無が快適性に大きく影響します。窓があれば自然換気ができるため、換気扇の使用頻度を減らせて省エネに。さらに自然光を取り込めるので、明るく快適なキッチン空間をつくれるでしょう。

コンセントの位置と数を考える

コンセントの設置場所や数を間違えると、延長コードが必要になる、家電の置き場所が限定される、といった使い勝手を低下させます。とくに最近はキッチン家電の種類が増えているため、あらかじめどこに何を置くのか想定し、将来家電が増える可能性も考慮して、コンセントの個数と配置を決めましょう。「ここにも欲しかった」と後悔せずに済みます。さらに、キッチン側からだけでなく、ダイニング側からも使える位置を検討すると、スマートに家電を設置できるでしょう。

キッチンを見せるか隠すか

最近は、開放的なオープンキッチンが人気を集めていますが、「おしゃれに見える」という理由だけで選んでしまうと、実際に使い始めてから後悔するケースもあるので要注意。天板がフルフラットのオープンキッチンは、見た目がすっきりと美しい反面、シンクの中や作業中の様子が丸見えになってしまいます。来客時に洗い物が溜まっていると、生活感が悪目立ちするでしょう。その点、手元が隠れる腰壁をつけたり、コンロの前など一部に壁を設けたりするセミクローズドなら、開放感を保ちながら生活感をほどよくカバーできます。
壁で囲まれたクローズドキッチン(独立キッチン)は、ニオイや煙がリビングに広がりにくく、作業に集中できるメリットも。ただし、空間が暗くなりやすいため、窓を設けるなどの工夫をしましょう。

【家族構成・年齢別】理想のキッチンの間取りと事例

家族構成やライフステージによって、理想のキッチンは大きく変わります。4つの事例をご紹介しますので、自分の理想と照らし合わせながら、キッチンづくりにお役立てください。

30代共働き夫婦:時短と効率を重視した「ペニンシュラキッチン」

30代共働き夫婦:時短と効率を重視した「ペニンシュラキッチン」

仕事と子育てで毎日慌ただしい30代共働き夫婦にとって、平日の夕食づくりは時間との勝負。対面式のペニンシュラキッチンなら、作業をしながらリビングにいる子どもの様子を見守れるので安心です。ダイニングテーブルとキッチンを横並びに配置すれば、できたての料理を最短距離でサーブでき、片付けもスムーズに。面倒な移動が減るため、家族の協力も得やすくなります。また、キッチン前にカウンターを設けておくと、朝食やおやつをサッと食べたいときや、夜におつまみを作りながら夫婦でお酒を楽しむのにも最適です。

40代料理好きの夫:本格料理を振る舞うパーティー仕様の「アイランドキッチン」

40代料理好きの夫:本格料理を振る舞うパーティー仕様の「アイランドキッチン」

料理が人生の楽しみの方にぴったりなのが、広々としたカウンターと回遊できる動線が魅力のアイランドキッチンです。ホームパーティーや料理教室など、ゲストを迎える場面で大活躍。高火力のIHやスチームオーブンなどの高性能な調理機器を備えれば、調理のライブ感をゲストに楽しんでもらいながら、自慢の料理を振る舞えます。キッチンを中心に会話が生まれ、できたての料理を楽しむ。心あたたまるおもてなしの時間を共有できるでしょう。

50代夫婦:使い勝手のよい「I型キッチン」

定年後は、趣味の料理をゆっくり楽しみたい。そんな50代夫婦には、コンパクトなI型キッチンがおすすめ。広すぎるキッチンは家事動線が長くなるので注意しましょう。
また、年齢を重ねると長時間の立ち作業は腰や肩に負担がかかりやすいため、ワークトップの高さ設定も重要です。高さの目安は「身長÷2+5cm」。肘の高さよりも天板が高いと疲れやすいため、「肘の高さ-10cm」も参考に。夫婦にとって無理のない高さを見つけましょう。また、腰掛けて作業ができるシンク下がオープンタイプのキッチンを選べば、体の負担を軽減しながら料理を楽しめるでしょう。

20代シングル女性:おしゃれな「コンパクトキッチン」

おしゃれなキッチンに憧れるけれど、スペースにはあまりゆとりがない、そんな20代シングル女性には、コンパクトでも色や素材感にこだわった自分らしいキッチン空間づくりがおすすめ。たとえば、最近人気の家具調のキッチンは、ナチュラルな木目の風合いでカフェのような雰囲気を演出できます。さらに、背面におしゃれなキャビネットを置いたり、お気に入りの雑貨を並べられる飾り棚などを設置したりすれば、SNS映えする「見せたくなるキッチン」の完成です。
また、キッチンの天板から続くようにカウンターを設ければ、ダイニングテーブルを別に置かずに済み、限られた空間を有効活用できます。キッチンを囲んで友人と調理や食事を楽しむひと時を満喫できるでしょう。

一級建築士が教える!プロがすすめる最新のキッチンの間取りをつくる上での考え方

2025年の省エネ基準適合義務化により、住宅の環境性能はこれまで以上に重視されています。もちろん、キッチンも例外ではありません。省エネ性能に優れたIHクッキングヒーターや食洗機、冷蔵庫などを導入すれば、年間のエネルギー消費量を大幅に削減でき、家計の負担軽減にもつながります。
また、これからの暮らしに合ったキッチンを考える際には、サスティナブル(持続可能)な視点も大切です。耐久性が高く、メンテナンスしやすい素材を選ぶことで、長く快適に使えるキッチンが実現。さらに、生ごみ処理機を導入してゴミの量を減らし、生成された堆肥を家庭菜園やガーデニングに活用するといった、資源循環型の暮らし方も注目されています。
将来まで安心して使い続けられるようにするには、バリアフリーに対応したキッチンの検討も必要です。たとえば、作業スペースの下をオープンにしたキッチンなら、車椅子の利用者や足腰が弱った高齢者でも、座ったまま快適に作業できます。

理想のキッチンで、暮らしをもっと豊かに

理想のキッチンをつくるには、まず今使っているキッチンを見直し、日頃感じている不満や不便さをリストアップしてみましょう。何が問題なのかを明確にすることで、本当に必要な機能や理想の間取りが見えてきます。同時に、これからどんな風にキッチンを使いたいのか、誰とどんな時間を過ごしたいのかも、あわせてイメージしてみましょう。「平日の朝はカウンターで手軽に朝食をとりたい」「週末は友人を招いてホームパーティーを楽しみたい」など、具体的なシーンを想像すると、理想のキッチン像がより鮮明になります。
イメージが固まってきたら、建築士や住宅会社など、住まいのプロに相談してみましょう。プロならではの視点やノウハウを取り入れることで、想像以上の快適さや機能性を備えた、理想のキッチンに近づけるはずです。

家族の夢、
アエラホームの間取りで
カタチにしませんか?

「理想の暮らし」を思い描くとき、どんな間取りが浮かびますか?
広々としたリビング、家事がはかどる動線、趣味を楽しむ特別な空間…。
マイホームへの夢は膨らむばかり。

家族の夢、アエラホームの間取りでカタチにしませんか?

アエラホームは、そんな皆様一人ひとりの想いに寄り添う完全自由設計の住まいづくりをご提案いたします。
決まった形にとらわれず、ご家族のライフスタイルや将来設計に合わせて、ゼロから理想の間取りを追求できる点が強みです。

「こんな間取り、
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心配はご無用。
経験豊富な設計士が、お客様の希望を丁寧にヒアリングし、プロならではの視点で最適なプランをご提案。

例えば…

開放感あふれる吹き抜け
リビングで、家族の笑顔が
いつもそばに。

開放感あふれる吹き抜けリビングで、家族の笑顔がいつもそばに。

スムーズな家事動線で、
毎日の負担を軽減。

スムーズな家事動線で、毎日の負担を軽減。

リモートワークにも
対応する書斎や、趣味に
できるホビールーム。

リモートワークにも対応する書斎や、趣味に没頭できるホビールーム。

将来の家族構成の変化にも対応できる、
フレキシブルな設計。

将来の家族構成の変化にも対応できる、フレキシブルな設計。

さらに…
アエラホームの住まいはデザインだけでなく、性能も追求しています。
独自の「外張断熱」と「吹付充填断熱」を組み合わせた高い断熱性能は、夏涼しく冬暖かい、快適な室内環境を実現。光熱費の節約にも貢献。
また、揺るぎない強さを誇る耐震構造と制震システムで、大切なご家族の安全を守ります!

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まずは、実際の建物を体感できるモデルハウスへのご来場をおすすめします。
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一級建築士 神谷三理砂

この記事の著者

一級建築士 神谷三理砂

建築業界で住宅やインテリアの意匠設計を担当。独立後、住宅兼カフェの設計・家具・装飾品のデザインを手掛ける。 ボストンの職人学校にてジュエリー制作を学び、帰国後ジュエリーブランドを立ち上げる。2008年はスウェーデンの展示会に出展。2011年パリの展示会に出品。 経験を活かし、家のデザインや間取り、インテリアコーディネート、収納アイデアなど住まいに関するコラムを多数執筆している。

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