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ZEH水準とZEHの違いを完全理解。2025年基準義務化で加速する省エネ住宅の普及と未来予測ガイド

最終更新日 2025年02月19日

ZEH水準とZEHは一見似ていますが、実は大きな違いがあります。ZEH水準の省エネ住宅は、エネルギーの使用量とCO2排出量を削減し、光熱費を抑えながら地球環境にも貢献する住まいです。2030年以降の新築住宅では、ZEH水準の省エネ性能が求められるため、将来を見据えた家づくりが不可欠に。
これから新築を検討する方は、ZEHとの違いや光熱費の削減効果を把握し、住宅ローン控除や補助金制度を賢く活用して、理想のマイホームを実現しましょう。

年間の光熱費を実質ゼロにするZEHとは?

2025年の省エネ基準適合化義務化が目前に迫り、ZEHへの関心が高まっています。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、住宅の断熱性能を高め、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用してエネルギーを創り出すことで、年間の一次エネルギー消費量(冷暖房・換気・給湯・照明などのエネルギー合計)の収支をおおむねゼロ以下にする住宅です。光熱費の高騰に家計を左右されることなく、経済的で家計にやさしい暮らしを実現できます。
また、高断熱・高気密により部屋間の温度差が少なくなるため、ヒートショックのリスクも軽減。さらに、蓄電池を導入すれば、万が一の災害時や停電時にも電気やお湯が使えるため、家族にとって大きな安心となるでしょう。

ZEH基準をクリアする省エネ住宅の3つの条件

ZEH基準をクリアする省エネ住宅とは、「断熱性の向上」「高効率設備の導入」「再生可能エネルギーの活用」の3つの条件を満たした住宅です。

<ZEH基準をクリアする省エネ住宅の条件>
断熱性の向上 壁や窓・床などの断熱性能を高め、外気の影響を受けにくくし、冷暖房に必要なエネルギーを大幅に削減します。
高効率設備の導入 省エネ性能に優れたエアコンや給湯器・照明などを導入し、日常のエネルギー消費を抑えます。
再生可能エネルギーの活用 太陽光発電システムや蓄電池を導入してエネルギーを創出し、消費エネルギーを相殺します。

ZEH水準の省エネ住宅とは?

ZEH水準の省エネ住宅は、断熱性能の強化と高効率設備の導入により、快適な住環境を維持しながら省エネルギーな暮らしを実現する住宅です。住宅性能表示基準における「断熱等性能等級5」および「一次エネルギー消費量等級6」を同時に満たしていることが条件です。
政府は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として、2030年には新築住宅の省エネ基準をZEH水準に引き上げる方針を掲げています。つまり、ZEH水準は近い将来、新築住宅の最低基準となる見込みです。

ZEHとZEH水準、何が違うの?

ZEHは、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用してエネルギーを創り出し、年間の一次エネルギー消費量の収支をおおむねゼロ以下にすることを目指した住宅です。
一方、ZEH水準は、再生可能エネルギーの導入が必須条件ではない点が大きな違いです。高性能な断熱材や窓、高効率な設備システムを活用して、住宅の省エネ性能を高めます。再生可能エネルギーへの投資を抑えられるため、ZEHよりも初期費用を抑えつつ、光熱費の削減を実現できるのが特徴です。

ZEHとZEH水準の光熱費の比較

ZEHとZEH水準の住宅では、太陽光発電システムの導入の有無が光熱費に大きな違いを生みます。ZEHは太陽光発電システムを導入しており、創エネによって消費エネルギーを相殺し、年間の光熱費実質ゼロを目指します。
一方、ZEH水準は、高断熱・高効率設備により省エネ性能が高まるものの、太陽光発電システムを導入しないため、光熱費がゼロにはなりません。国土交通省の試算によると、東京におけるZEH水準の住宅の年間光熱費は19万3千円、北海道では25万円としています。

<ZEHとZEH水準住宅の光熱費の違い>
ZEH 実質0円 太陽光発電を導入し、創エネで相殺
ZEH水準(東京) 19万3千円 太陽光発電を導入しない
ZEH水準(北海道) 25万円 太陽光発電を導入しない
ZEH水準の省エネ住宅で快適な暮らしを実現

ZEH水準の省エネ住宅で快適な暮らしを実現

ZEH水準の住宅は、高断熱・高気密化と高効率設備により、快適な住環境を実現。さらに、光熱費の削減や資産価値の向上、環境への貢献といった多くのメリットをもたらします。

光熱費の削減効果

ZEH水準の住宅は、高い断熱性能と省エネ設備の導入により、エネルギー消費量を大幅に削減します。地域ごとに差はありますが、現行の省エネ住宅と比較すると、ZEH水準住宅では年間の光熱費を大きく節約できます。

<ZEH水準住宅の光熱費削減効果>
地域 現行の省エネ住宅 ZEH水準住宅 削減額
東京 23万9千円 19万3千円 4万6千円
北海道 34万6千円 25万円 9万6千円

居住性の向上

高断熱と高気密化により、一年を通して室温が安定し、快適な住環境を実現できます。部屋間の温度差が少なくなるため、ヒートショックリスクを軽減できるため、高齢者がいる家庭でも安心です。

資産価値の向上

長期優良住宅の省エネルギー性の認定基準は、ZEH(断熱等性能等級5・一次エネルギー消費量等級6)と同等です。長く快適に住み続けられる品質が高い家と認定されている長期優良住宅は資産価格が落ちにくく、一般住宅よりも売却しやすいといわれています。つまり、ZEH水準住宅も同様に、資産価値の向上や将来売却する際に有利になる可能性があるといえるでしょう。

環境への貢献

ZEH水準の住宅は、省エネ性能の向上により日常的な電力消費が少なくなります。また、高断熱性能や高効率設備によってエネルギーロスを最小限に抑えるため、CO2排出量を削減し地球温暖化対策にもつながります。快適な暮らしを維持しながら、持続可能な社会の実現に貢献できるのが魅力です。

光熱費を抑えて快適に暮らす!アエラホームの省エネ住宅とは?

家づくりで気になるのは、やはり建築費用。でも、初期費用だけを見て決めてしまって良いのでしょうか?
アエラホームは、長期的な視点で家計を考えた家づくりを提案しています。

屋根W断熱、外張W断熱、床断熱

秘密は高い気密性と断熱性

その秘密は、高い断熱性にあります。アエラホームの家は、外壁全体をアルミ断熱材で包み込み、さらに内側にも充填断熱を施すことで、高い気密性・断熱性・遮熱性を実現しています。

この「外張W断熱」構造は、まるで魔法瓶のように家全体を包み込み、外気温の影響を受けにくくすることで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を実現します。冷暖房効率がアップするので、光熱費を大幅に削減できるのも嬉しいポイントです。
        

省エネルギー性の優れた住宅として11年連続受賞!

アエラホームの住宅は、省エネ性能に優れた住宅を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を11年連続で受賞しています。これは、アエラホームの家が、いかに省エネ性能に優れているかを示す確かな証拠といえるでしょう。
        

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 11年連続受賞

複雑な新築補助金活用や住宅ローンへの不安も解消

気になる新築費用…もちろん初期費用を抑えるために、国や自治体の補助金制度を積極的に活用も可能です。
アエラホームでは、お客様一人ひとりの状況に合わせて、最適な補助金制度の利用をサポート。また、各展示会場及び店舗では、お客様のライフプランにあわせた疑問や不安をすべて解消できる「ローン相談会」できめ細やかに寄り添います。
        

省エネ住宅のすべてがわかる!聞ける!

「省エネ住宅に興味はあるけど、建築費用が心配…」という方は、ぜひ一度アエラホームのWEB相談会をご利用ください。経験豊富なスタッフが、資金計画から補助金利用まで、丁寧にご説明いたします。家計にも環境にも優しいアエラホームの省エネ住宅で、快適な暮らしを始めてみませんか?

来場予約もWEB相談会も、24時間いつでもお問い合わせ&予約が可能!
どんなご相談でも、お気軽にお問い合わせください。
         

2025年問題と2030年頃予定される「ZEH水準に適合義務化」を見据えて

2025年に省エネ基準適合が義務化され、2030年にはZEH水準の省エネ住宅が最低基準となる見込みです。これからの家づくりでは、省エネ性能の向上が必須となり、住宅性能の底上げが期待されています。
一方で、断熱材の価格高騰や供給不足といった問題を耳にすることがあるかもしれませんが、適切な設計や施工方法を選ぶことで、快適で経済的な家づくりの実現が可能です。まずは、ZEH水準についての理解を深め、計画的に家づくりを進めていきましょう。

住宅ローン控除や補助金制度を活用

省エネ性能に優れた家づくりでは、建築費用が上がる傾向がありますが、住宅ローン控除や補助金制度の活用により、費用負担を軽減できます。
住宅ローン控除では、ZEH水準の省エネ住宅の最大控除額は318.5万円(R6・7年入居の場合は409.5万円)です。省エネ性能が高い住宅ほど、減税効果も大きくなります。
また、補助金制度としては、子育て世帯や若い世帯を対象とした「子育てグリーン住宅支援事業」が挙げられます。ZEH水準住宅や長期優良住宅、省エネ性能がより高いGX志向型住宅も対象です。申請期間や予算には限りがあるため、早めに申請をして初期費用の軽減に役立てましょう。

<住宅ローン控除と補助金制度>
住宅ローン控除 住宅ローン残高の0.7%相当額を、原則13年間所得税・住民税から控除。
子育てグリーン住宅支援事業 子育て世帯および若者夫婦世帯が対象。ZEH水準住宅に対し、建て替え前住宅等の除去を行う場合60万円/戸、その他の場合40万円/戸を補助。

ZEHビルダーの選び方と後悔しないためのチェックポイント

ZEH水準やZEH住宅を建てるには、信頼できるZEHビルダー選びが重要です。ZEHビルダーとは、ZEHの建築を認定されたハウスメーカーや工務店で、要件を満たした事業者は「ZEHビルダー登録制度」に登録されています。さらに、「過去に手がけたZEH水準住宅やZEH住宅の施工事例」「ハウスメーカーの比較サイトや口コミ」などをチェックして、優良なZEHビルダーを選びましょう。
ZEH水準やZEH住宅は、光熱費の削減や快適な住環境を実現できるなど多くのメリットがありますが、性能を最大限に発揮するには高い技術力と知識が不可欠です。複数のビルダーから相見積もりをとり、提案内容や費用面などを比較して納得のいくZEHビルダーを選び、快適で満足度の高い住まいを実現しましょう。

アエラホームは、ZEHビルダー評価制度において、最高ランクの6つの星★★★★★★評価を取得しています。高性能で省エネ、そして将来まで快適に過ごせる家づくりにご興味がある方や、省エネ住宅についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富な専門スタッフが丁寧にご案内し、理想の家づくりをしっかりサポートいたします。

一級建築士 神谷三理砂

この記事の著者

一級建築士 神谷三理砂

建築業界で住宅やインテリアの意匠設計を担当。独立後、住宅兼カフェの設計・家具・装飾品のデザインを手掛ける。 ボストンの職人学校にてジュエリー制作を学び、帰国後ジュエリーブランドを立ち上げる。2008年はスウェーデンの展示会に出展。2011年パリの展示会に出品。 経験を活かし、家のデザインや間取り、インテリアコーディネート、収納アイデアなど住まいに関するコラムを多数執筆している。

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