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2025年義務化!省エネ住宅で叶える環境に優しく快適な暮らしとは?光熱費を抑え家計にもエコな家づくり

最終更新日 2025年01月17日

省エネ住宅は、「光熱費削減」「快適な住環境」「地球環境への貢献」を同時に実現する、これからの住宅のスタンダードです。高性能な断熱材や省エネルギー設備、太陽光発電、HEMS、省エネ家電などを導入し、補助金制度も活用すれば、経済的負担を軽減しながら環境にも優しい暮らしが可能です。さらに、長期優良住宅に認定されると、住宅ローン控除をはじめとしたさまざまな税制優遇を受けられます。

光熱費を抑えて快適に暮らす!省エネ住宅とは?

省エネ住宅とは、断熱性能や気密性能を備え、エネルギー消費を効率的に抑える住宅です。家庭のエネルギー消費量の中でも冷暖房はとくに大きな割合を占め、約3割にのぼります。省エネ住宅であればエネルギーのロスが少なく、快適な室内環境を維持しながら、光熱費の削減が可能です。また、経済的な負担を軽減するだけでなく、地球環境にも貢献できます。

省エネ住宅に住むメリットVSデメリット

省エネ住宅は、家計と地球に優しく、健康的で快適な暮らしを実現する、これからの住宅のスタンダードといえます。初期費用は高くなる傾向があるものの、光熱費の削減や補助金制度の活用により、経済的なメリットも享受できます。

メリット デメリット
光熱費の削減
快適な住環境
地球環境への貢献
初期費用が高い

省エネ住宅は住宅の新しいスタンダード

国土交通省の試算では、戸建て住宅の場合、地域によって年間約5万円~10万円の光熱費削減が可能とされています。
また、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な室内環境を保てる点にも注目。部屋間の温度差も小さくなるため、ヒートショックのリスク軽減にもつながります。
さらに、省エネ住宅は、CO2排出量を削減し、地球温暖化対策に貢献します。太陽光発電システムなどを導入すれば、自宅でエネルギーを創り出せるのです。

※省エネ住宅により得られるメリットについては次章にて詳しく解説します。

省エネ住宅を検討するうえで注意すべき点とは?

省エネ住宅には、多くのメリットがある一方で、初期費用が高くなる傾向があります。断熱性能に優れた建材や設備を導入する必要があるためです。しかし、長期的に見ると、光熱費の削減効果により、経済的なメリットは大きくなるでしょう。

省エネ住宅で使える補助金制度の活用も魅力的!

省エネ住宅の建築を検討する際には、国や地方自治体が提供する補助金制度の活用も検討しましょう。補助金制度を利用することで、初期費用を抑え、より快適で環境に優しい住宅を手に入れられるでしょう。

※省エネ住宅を建てる際に使える補助金については下章にて詳しく解説します。

省エネ住宅の3大メリットを詳しく!実現できる快適な暮らし

省エネ住宅の3大メリットを詳しく!実現できる快適な暮らし

省エネ住宅は、光熱費を削減するだけでなく、暮らしの快適性を向上させ、環境保全にも貢献。高断熱・高気密構造により、一年を通して快適な室内環境を維持でき、快適でお財布にも優しい暮らしを実現します。

<省エネ住宅に住むメリット>
【1】光熱費の削減 冷暖房費を抑え、家計に優しい暮らしを実現します。
【2】快適な住環境 夏は涼しく冬は暖かい快適な空間を実現。部屋間の温度差が少ないため、ヒートショックの予防に役立ちます。
【3】地球環境への貢献 CO2排出量を削減し、地球温暖化対策に貢献します。

【1】光熱費削減効果

高断熱・高気密構造により、冷暖房の使用を最小限に抑えます。国土交通省の試算によると、戸建住宅の場合、北海道札幌市等では年間約10万円、東京都23区などでは年間約5万円、光熱費を節約できるとされています。

<省エネ住宅で節約できる年間の光熱費シミュレーション>

省エネ住宅で節約できる年間の光熱費シミュレーション

※最近のエネルギー価格の値上がり等をふまえて単価を設定

【2】快適な居住性

断熱性・気密性が高い省エネ住宅は、家全体が均一な温度に保たれ、冬場の寒さや夏の暑さから解放されるのが大きな魅力です。急激な温度変化によるヒートショックのリスクを軽減し、さらには結露の発生も抑えてカビやダニの発生を防ぎます。健康的で快適な住環境を実現できるのです。

【3】環境貢献

省エネ住宅は、家庭から排出されるCO2排出量を大幅に削減できるため、地球温暖化対策や環境保全に大きく貢献します。また、 太陽光発電システムをはじめとした再生可能エネルギーの導入により、自宅で使用する電力をクリーンなエネルギーでまかなえば、さらに二酸化炭素の削減が可能です。

省エネ住宅の種類とそれぞれの違い

省エネルギー住宅の種類は、「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」「LCCM住宅」「長期優良住宅」「低炭素住宅」などが挙げられます。

ZEH

ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称です。年間の一次消費エネルギー量(冷暖房・給湯・照明・換気など)の収支をゼロ以下にすることを目指しています。建物の断熱性能を高め、高効率の設備を導入し、消費エネルギーを大幅に削減。さらに、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用し、自宅でエネルギーを創出します。

LCCM住宅

LCCM(エルシーシーエム)住宅は、ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅の略称です。住宅の建設から解体までのライフサイクル全体で、CO2排出量のマイナスを目指しています。

長期優良住宅

長期にわたり、良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅です。劣化対策や耐震性、省エネルギー性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性などの一定の基準を満たす必要があります。

低炭素住宅

低炭素住宅は、二酸化炭素排出量を削減するための対策がとられている、環境に配慮した住宅です。省エネに特化しているのが特徴で、省エネルギー基準を超える省エネルギー性能を備え、かつ低炭素化促進のための対策がとられていることなど、一定の基準を満たす必要があります。

省エネ住宅を建てるためのポイント

省エネ住宅を建てるためのポイント

省エネ住宅を建てる際は、建物の設計段階からしっかりと検討する必要があります。高断熱・高気密化を基本とし、太陽光発電システムやHEMS、省エネ家電の導入を組み合わせましょう。とくに新築住宅では、2025年に義務化される省エネ基準や、2030年の基準引き上げを見据えた設計が求められ、効率的なエネルギーの利用と快適な住環境の両立がポイントとなります。

高断熱・高気密化

省エネ住宅の要となるのが、建物の断熱性と気密性の向上です。高性能な断熱材を使用して外壁や床・天井などの断熱性を高めるとともに、樹脂サッシやLow-E複層トリプルガラスなどを採用すれば、熱の出入りを最小限に抑えられます。また、建物全体の隙間を最小限に抑えて気密性を高め、外気の侵入を防ぎつつ機械換気システムによる適切な換気量を確保することで、冷暖房効率をさらに向上できます。

太陽光発電システム

太陽光発電システムは、再生可能エネルギーにより家庭で使用する電力をまかなう仕組みです。光熱費の節約ができるうえに、災害時の非常電源としても役立ちます。さらに、余剰電力を売電すれば、経済的なメリットも得られます。ただし、初期費用がかかり、天候や気温などによって発電量が変動する点には注意が必要です。

HEMS

HEMSとは、Home Energy Management System(ホームエネルギーマネージメントシステム)の略称で、家庭内のエネルギー消費を「見える化」し、最適なエネルギー管理を行うシステムです。電力使用量や太陽光発電量、ガスや水道の使用量などをモニターで確認できます。さらに、エアコンや照明などの家電機器の自動制御により、省エネを実現。外出先からスマートフォンによる遠隔制御も可能です。
HEMSを導入すると、節電意識の向上や省エネ効果の最大化ができるため、エネルギーを賢く管理し、快適な暮らしと光熱費削減を両立するうえで、導入するメリットが大きいといえるでしょう。

省エネ家電の導入

省エネ住宅を建てる際には、家電製品の省エネ性能にも注目しましょう。消費電力を抑え、光熱費をさらに削減できます。最近の家電は省エネ性能が格段に向上しており、たとえば、冷蔵庫は10年前と比べて消費電力が約28〜35%も抑えられている製品もあります。エアコンも同様に省エネ性能が進化し、年間の電気代を大幅に削減できます。
また、家電を購入する際は、省エネ性能を示す「統一省エネルギーラベル」を確認しましょう。星の数が多いほど、省エネ性能が高くなります。

光熱費を抑えて快適に暮らす!アエラホームの省エネ住宅とは?

家づくりで気になるのは、やはり建築費用。でも、初期費用だけを見て決めてしまって良いのでしょうか?
アエラホームは、長期的な視点で家計を考えた家づくりを提案しています。

屋根W断熱、外張W断熱、床断熱

秘密は高い気密性と断熱性

その秘密は、高い断熱性にあります。アエラホームの家は、構造躯体の外側をアルミ断熱材で包み込み、さらに内側にも充填断熱を施すことで、高い気密性・断熱性・遮熱性を実現しています。

この「外張W断熱」構造は、まるで魔法瓶のように家全体を包み込み、外気温の影響を受けにくくすることで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を実現します。冷暖房効率がアップするので、光熱費を大幅に削減できるのも嬉しいポイントです。

省エネルギー性の優れた住宅として11年連続受賞!

アエラホームの住宅は、省エネ性能に優れた住宅を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を11年連続で受賞しています。これは、アエラホームの家が、いかに省エネ性能に優れているかを示す確かな証拠といえるでしょう。

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 11年連続受賞

複雑な新築補助金活用や住宅ローンへの不安も解消

気になる新築費用…もちろん初期費用を抑えるために、国や自治体の補助金制度の、積極的な活用も可能です。
アエラホームでは、お客様一人ひとりの状況に合わせて、最適な補助金制度の利用をサポート。また、各展示会場及び店舗では、お客様のライフプランにあわせた疑問や不安をすべて解消できる「ローン相談会」できめ細やかに寄り添います。

省エネ住宅のすべてがわかる!聞ける!

「省エネ住宅に興味はあるけど、建築費用が心配…」という方は、ぜひ一度アエラホームのWEB相談会をご利用ください。経験豊富なスタッフが、資金計画から補助金利用まで、丁寧にご説明いたします。家計にも環境にも優しいアエラホームの省エネ住宅で、快適な暮らしを始めてみませんか?

来場予約もWEB相談会も、24時間いつでもお問い合わせ&予約が可能!
いつでも、どんなご相談でも、お気軽にお問い合わせください。

知って得する補助金制度と長期優良住宅

2025年以降、新築住宅には省エネ基準への適合が義務化され、よりいっそうの省エネ化が求められます。そこで利用したいのが、国や自治体による補助金・助成金制度や減税制度、期間限定のキャンペーンなどです。さらに、長期優良住宅のメリットもふまえて計画を立てれば、お得に省エネ住宅を建てられます。また、住宅ローン控除制度を利用する際は、省エネ基準に適合する必要があるため注意しましょう。

<国の補助金・助成金>

  • 子育てグリーン住宅支援事業
  • 戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業
  • サステナブル建築物など先導事業(省CO2先導型)LCCM戸建住宅部門
  • 地域型住宅グリーン化事業

<自治体の補助金・助成金>

  • 東京ゼロエミ住宅導入促進事業など

長期優良住宅のメリット

長期優良住宅の認定を受けると、住宅ローン控除の借入限度の引き上げをはじめとした税制面での優遇措置を受けられたり、地震保険料の割引を受けられたりします。いずれも申請期間や要件が定められているため、利用する際は事前に内容を確認しておきましょう。

<長期優良住宅のメリット>
税制優遇 住宅ローン控除の借入限度額の引き上げや投資型減税の優遇、固定資産税の減税期間延長(3年から5年に)など
保険料の割引 地震保険料の割引が最大50%
金利優遇 フラット35の住宅ローンを利用した場合、金利優遇が受けられる
省エネ住宅を建てるためのポイント

注文住宅で叶える理想の省エネ住宅

注文住宅は、間取りや設備の自由度が高く、ライフスタイルに合った理想の省エネ住宅を実現できるのが大きな魅力です。とくに、高性能な断熱材の使用は省エネ住宅の鍵となるため、現在注目されている最新の断熱材を確認しておきましょう。

<最新の断熱材事情>
高性能グラスウール 通常のグラスウールより軽量で、繊維密度が高く、高い断熱性能を発揮します。コストパフォーマンスがよい点も魅力。柱や壁の間に断熱材を詰め込む充填断熱工法で使用され、ZEHやZEH水準の断熱性能を目指す住宅に採用されています。
セルロースファイバー 自然素材のエコな断熱材。調湿性能にも優れ、室内の快適性を保ちながら省エネ効果を発揮します。柱や壁の間に断熱材を詰め込む充填断熱工法で使用され、断熱性能と環境への配慮を両立させた家づくりに最適です。
フェノールフォーム 樹脂を発泡硬化させた断熱材。熱伝導率が低く、薄くても高い断熱効果を発揮するのが特徴です。柱の外側から施工し、家全体を包み込む外張り断熱工法で使用されます。また、耐久性にも優れているため、長期的に省エネ性能を維持でき、ZEH住宅など省エネ住宅で広く採用されています。

省エネ住宅で支える未来の暮らし

2025年以降、省エネ基準の義務化により、省エネ住宅はもはや特別なものではなく、これからのスタンダードとなるでしょう。省エネ性に優れた住宅は、光熱費削減、快適な住環境、地球環境への貢献など、多くのメリットをもたらします。家族の未来を支えるエコで快適な暮らしを実現するために、まずは信頼できる住宅メーカーに相談し、理想の家づくりをはじめてみてはいかがでしょうか。

一級建築士 神谷三理砂

この記事の著者

一級建築士 神谷三理砂

建築業界で住宅やインテリアの意匠設計を担当。独立後、住宅兼カフェの設計・家具・装飾品のデザインを手掛ける。 ボストンの職人学校にてジュエリー制作を学び、帰国後ジュエリーブランドを立ち上げる。2008年はスウェーデンの展示会に出展。2011年パリの展示会に出品。 経験を活かし、家のデザインや間取り、インテリアコーディネート、収納アイデアなど住まいに関するコラムを多数執筆している。

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